本の話
なかなか本を読むのは遅いのだけれども、最近実は自分は本が好きなんじゃないか、と勘違いをするくらいの状態にある。
だからと言って、本を読む数が増えたか、というと、結果が出ていないのが大問題なのだが。
たまにはそこらへんのことも書いてみる。
恥ずかしながら、この歳になって初めて司馬遼太郎を手にとってみた。
年上の方と会話するには、とりあえず司馬遼太郎読んどけ、と良く耳にしていたものの、厚い書籍を読む気力がないゆとり丸出しの僕であったけど、意を決して手にとってみた。
ちょっと後悔したわ、めちゃめちゃおもろい。
人間ドラマがーとか、幕末の志士がーとか聞いてふむふむ言っていたが、まさにそれ。
この『人斬り以蔵』は、短編が何編かあって、以蔵の話は一部なんだな。
一人の主人公にフォーカスが当たるののは当たり前なんだが、他の登場人物も味があってこれが内容を濃くしている。
確かに、激動の時代にあってそれぞれの立場でゆれる心情の細やかさや、実在の資料やその地に行って実際に考証したであろう文章表現は、人物に惹かれ、内容に染み込んで行くような感覚になるのだが、個人的に読んでいておもろいと思った点がある。
それは、筋が非常に通っている点にある。
先に挙げた、心情表現や入念なリサーチに裏づけされたリアルな描写は、小説をおもしろくする要因であるけれども、話の進め方に筋が通っていて、実に読みやすいのだ。
筋、とここでいうのは、こういう性格の人物が、ある場面、人物に遭遇して、ふと気持ちが変わる瞬間を自覚し、それを行動に移し、時代と共に変わっていくということがスムーズに流れていくことである。
主人公がどのような人物か、ということが既知なので、ある事件に遭遇した場面において、登場人物がどのような心境になるのかが共有でき、そして予想できるので、自分もあたかもその場面に居合わせたかのような気持ちになる。
しかも、描かれる時代が幕末ではあるが、登場する人物も事件も流れは、今読んでいてもぐっとくるものがある。
あと、他におもろいと思った点は、人の器について学べるところがある点である。
その人の性格や能力、判断や行動がどのようにその人の処遇や昇進のことに影響したのかが描かれているので、組織や社会においての身の処し方に応用できるのかもしれない。
能力があっても政治が下手だったり、良い城主に出会えなかったりすれば、犬死してしまうのである。
と、ここまで偉そうに書いてみたのだが、実はまだ読了していない。
半分までしか読んでいないが、それでも十分わかることがあったのだ。
これが読み終わったら、また他の著作にも手を出してみよう。
同じ時代物といえば、最近バガボンドが出た。
30巻なんだな。読み始めたときは13、4巻かそこらだった気がする。
高校生のとき、同級の人に薦められてから地味に読んでいる。
そのときから結構時間が経ったのね。薦めてくれたあの人は元気にしているだろうか。
キングダムもおもろい。
これは秦の国のお話。ムフフフ。
スケールがでかいから、読んでいてぐっとくるのかもしれない。
夜も遅い。寝る。
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